天然の砥石のお話

2008年。

 

 

職人になって4年目、テーブルばかり作っていた頃でした。

 

無垢材の天板を削るのに明け暮れ、削っては鉋(かんな)を研いでの繰り返しでした。

 

 

以前は、主流の両手で刃をもって、研いでいましたが、

現在は、左手一本で研ぐようになりました。

 

両手で持つと、円弧を描くように肘が動いてしまうので

なくすために左手一本切削技法があみだされました。

 

そんな試行錯誤があったり、刃物や砥石に関して調べたりしていました。

 

 

 

存在は知っていたのですが、天然の砥石が取れる場所があるとのこと。

 

 

京都にあると言われている砥石山。

 

 

まだスマホがあるわけでもないので、

住所と採掘現場の電話番号をメモしてバイクで京都へ向かいました。

 

 

続く