製作風景

MADE by HAND

荒木取り

 

無垢の木は、伐採後もなお

空気・水分を出し入れしながら環境に合わせて呼吸をしている

 

無垢の木が生きていると言われる所以

 

そんな無垢の木を使って家具を製作する際

永く使っていただきたいこともあり、

指定サイズより一回り大きめの状態で材料を選別していきます

 

そして、乾燥させていきます


乾燥

荒木取りした材料を写真のように自然乾燥させていきます

乾燥せずにすぐに本寸法で製作すると必ずと言っていいほど、

無垢の木は動いてしまいます

日本の家の中の環境を考えると

含水率10%前後の無垢材を使うのがベストだと言われています

なので、狂い出しの期間として

1週間から2週間ほどは乾燥して落ち着かせる時間が必要となります

無垢の木の家具を製作するにあたって

省けない重要な期間になります


製材 / 加工

 

いざ、乾燥された材料で製材して加工していきます

 

無垢の木は動くということもあり

遊びを作りながらコンマ単位でシビアに製作していきます

 

正確かつ安全に製作するために試作や治具を作って

怪我にも細心の注意しながら

素早く繊細に手仕事していきます

 

 


組立 / 仕上げ

 部材が完成したら

鉋掛けをして仕上げていきます

 

鉋をかける分を考えながら部材を加工するのも

仕上げを美しくし、正確な強度を出すコツ

 

オスとメスの接合部のほぞがある場合

締まり代を考えながら微調整して

迅速かつ正確に組み立てしていきます

 

ビシッとカタチになったところで

艶々に最終仕上げしていきます


オイルフィニッシュ

 

 

無垢の木は、生きています

呼吸をしています

 

その呼吸を妨げないよう

無公害かつ安全な天然のアマニ油ベースの植物性オイルを

無垢の木に深く浸透させるオイルフィニッシュという塗装していきます

 

保護と無垢の木本来の肌ざわりと

木味・経年変化を愉しむことができます

 

永く使うにあたって

作りたてよりはるかに味わい深く、魅力的になっていきます

 

 

ウレタン塗装のように塗膜を作らないので

塗膜の割れやはがれがおきません

ラフに使っていただいても問題ありません

 

毎日の水拭きによる毛羽立ち

少々の傷、輪ジミができたとしても

懐深い無垢の木だからこそ

簡単なメンテナンスで綺麗になりますし

メンテナンスをしなくても

使い込むうちに味わい深く育っていきます。

 

 

年一回のメンテナンスを行えば、より強靭かつ美しい色艶になっていきます


メンテナンス

 

綺麗に使っていただくのも

ラフにガシガシつかうのも

無垢の木だからこそ永く使うことができます

 

普段は柔らかい布で乾拭き

または、硬く絞った水拭き

その後、乾拭きすることで艶のある木肌を永く保つことができます

 水分残さないということがコツです

 

お子様とご一緒に

旅行の前日に

大掃除の時期にメンテナンスをしてみてはいかがでしょうか